柴田哲孝「白い猫」読了。
非常に多彩な作品群。
ミステリも、ホラーも、色々と。
一番気に入ったのは、タイトルの「白い猫」。
白い猫を拾い、ユキと名づけ愛を注ぐ青年と、
その猫をいたぶることに快感を感じ、猫を責め続ける青年。
さて、彼らには本当の世界が視えているのか?
そこに居るのは本当に猫か?それが間違っているとして、君はそれをどうやって識るのだ?
そもそも本当の姿とは何だ。貴方には本当の姿が視えているのか?
みたいな。
正直、種明かしは最初のほうに見えてしまった感じですが、(疑いすぎ?)
最後に残る厭な余韻がすごく好きです。やりきれない。
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